2026.04.15

開業コンサルタントって、本当に必要なんでしょうか?
コンサル費用や中間マージンを考えると、できれば自分で進めたい…
これは、開業を考える先生方が最も多く持つ疑問なのではないでしょうか。
そこで今回のコラムでは、実際にあった事例も交えて、
架空の整形外科医 S先生(46歳) が開業準備の中で直面した現実を、Q&A形式で語ります。

できなくはないです。ですが、あまり現実的ではないかもしれません。
S先生は最初、コンサルを入れずに進めようとしていました。
理由は単純で、「余計なコストを払いたくなかった」からです。
S先生が実際にやったことは、
• 医療機器メーカーへの見積り依頼
• 内装業者との打ち合わせ
• 電子カルテ会社との調整
• 物件オーナーとの交渉
• 融資資料の準備
• 医療機器の設置条件の確認
• 建築側との工事工程のすり合わせ
…これらをすべて自分で行ったそうです。

結論としては、
“できるけれど、医師がやるのは合理的ではない”
というのが正直な感想です。
このように思われた理由を、さらに深堀りしていきます。

見積りの落とし穴と、工事調整の複雑さです。
医療機器の見積りは、商品代だけ見て判断してはいけません。
実際には、
• 設置費用
• 電気工事
• 床補強
• 給排水工事
• 既存設備との相性
• 内装工事との工程調整
などが必ず絡みます。

私は最初、「この機器が安いからこれにしよう」と単純に考えて判断していました。
しかし、後から、『設置に追加工事が必要で、結果的に高くつく』ということが判明するケースが、何度もありました。
さらに、開業を進めるにあたっては、
• 内装業者
• 医療機器メーカー
• 電子カルテ会社
• 不動産管理会社
などの調整も同時に進めていかなければなりません。

通常業務をこなしながら、これらの調整をすべて自分で行うのは、想像以上に大変でした。

ありました。しかも、開業の遅延に直結するレベルで。
具体的には、
• 工事工程が合わず、開業日がずれそうになった
• 医療機器の搬入経路が確保されていなかった
• 電気容量が足りず、追加工事が必要になった
• 融資額を見直す必要が出た
• 各業者の連絡が遅く、ストレスが溜まった

特に、『工事が間に合わないかもしれない』と言われたときは、本当に焦りました。
医師としての本業を続けながら、これらの調整を行うのは限界があります。

精神的負担が激減し、結果的にコストも抑えられました。
途中からコンサルタントに依頼したのですが、もっと早く頼めばよかったと思いました。
S先生は、良かった点として以下を挙げました。
• 各業者との交渉を代行してくれる
• 見積りの相場を把握している
• 不要な工事・過剰な提案を排除してくれる
• 工事工程を一元管理してくれる
• 医師の希望を“代弁”してくれる
• トラブル時の調整役になってくれる
• 開業までのスケジュールを最適化してくれる

特に助かったのは、
“言いづらいことを代わりに言ってくれる”という点です。
業者との相性が悪いと、医師が直接言うのは気を使います。
そこでコンサルタントは、医師の立場を守りながら、必要なことをしっかり伝えてくれました。

むしろ、コスト削減につながりました。
最初は「コンサル費用がもったいない」と思っていたS先生。
しかし、実際には、
• 不要な工事の削減
• 過剰な機器提案の排除
• 相場より高い見積りの是正
• 工事遅延による損失の回避
• 手配漏れによる追加費用の防止
これらを考えると、コンサル費用以上のコスト削減になったそうです。

さらに、精神的負担が減り、本業に集中できたことも大きいです。

必要かどうかではなく、合理的かどうかです。
医師が自分ひとりで開業準備を進めることは可能です。
しかし、現実的には、
時間、コスト、精神的負担、工程管理、トラブル対応等々が待ち受けています。
これらを考慮すると、「コンサルタントを入れた方が合理的」だと語る、S先生。

コンサルタントは、単なる「業者紹介」ではないと感じました。
医師の希望を軸に、関係各社をまとめ、最適な工程を組み立て、開業まで伴走する「開業支援の司令塔」なのだと思いましたね。

開業は、医師人生の大きな転機です。
不安やストレスで判断を誤るより、信頼できる相談者を持つことが何より大切だと思います。
コンサルタントは、あなたの代わりに全体を取りまとめ、スムーズな工程維持を調整し、同じ目標に向かって支えてくれる存在です。ぜひ、「自分ひとりでできるか」ではなく、「自分ひとりでやるべきか」という視点で考えてみてください。